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奈良歴史漫歩No.074
無垢の木の家とセイタカアワダチソウ―幸田文の斑鳩
’14/3/22
●法輪寺三重塔の再建のため斑鳩に住んだ幸田文が当時の斑鳩の風景を語る。 |
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奈良歴史漫歩No.073
朱雀門に次ぐ興福寺南大門
'09/10/10up
●朱雀門に次ぐ規模を誇った興福寺南大門は6回再建され、創建時の柱位置の上に繰り返し建てられた。 |
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奈良歴史漫歩No.072
隆福院から霊山寺へ
'09/8/20up
●行基創建の隆福院だとされる追分廃寺。その近くには行基創建の伝承を持つ古刹、霊山寺がある。 |
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奈良歴史漫歩No.071
大御輪寺の滅亡
09/2/28up
●大御輪寺は大神神社神宮寺として奈良時代以来の歴史を持つが、神仏分離令により寺宝は離散した。 |
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Series
大和路・礎石のある風景 2
長い歳月のなかで寺院も興亡を繰り返す。無常は他ならぬ仏陀の教えだ。きらびやかな堂塔伽藍も良いが、礎石のみを残す堂塔跡にこそ、仏陀の教えを感じる。そこは、想像力がかきたてられる場でもある。そして想像力の中に歴史がある。礎石のある風景を見て回ることも大和路を歩く楽しみだ。
●法輪寺三重塔の心礎
白鳳期創建の三重塔は、法隆寺の五重塔、法起寺の三重塔とともに斑鳩三塔として1200年以上の長きにわたって斑鳩の風景を形づくってきたが、昭和19年の夏、落雷のため一瞬にして灰塵に帰した。戦後になり長い勧進活動の末に、ようやく昭和50年に再建が果たされた。
心礎に埋納されていた舎利は幸いに無事で、再建の塔に納められた。元の心礎は塔の並びに展示される。縦横目測1m以上ある大石の表面を磨き、心柱を受ける穴と舎利を納める穴が同心円状に掘られている。この形式は白鳳期の特徴を表わす。機能を超えたスケールとフラットな形状は「盤石」という言葉そのものである。昨日降った雨水が手水鉢のように穴に溜まっていた。(2014/3/27)
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