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「書は人なり」「書は体を表す」「書は心の画」 ・・・・
美しい文字を書けることを、誰もが願っている



(1)「書」は人なり
   パソコンが普及し出したのは、ほんの20年ぐらい前です
  以前であれば、文章で意思表示するのであれば手書きしかありません
  でした。現在では、毛筆の文字フォントも格段に進歩していて、
  年賀状の宛名書きも、簡単に、上手にできる便利な時代になって
  います。でも、心のこもった、美しい手書きの文章を見ると、心が
  ときめき、つい、相手の顔、姿などを思い浮かべてしまいます。。
   「書は人なり」「書は人を表す」「書は心の画」・・・などの言葉
  があります。
   大切な人に、大切なことを伝えるには、メールでなく手書きで
  送りたいものですね。
(2)習字
   「習字」、「書写」、「書道」と、日本語には似たような意味の言葉が
  ありますが、それぞれ意味合いが違います。
   習字・・・文字の書きかたを習うこと
   書写・・・書き写すこと。文字を正しく整えて書くことを教える
        教科。小学校から中学校で国語の授業の一環として
        行われている。教科書もあります。
        小学校3年より毛筆が使われていて、「書道セット」
        を子供が持っています。
   書道・・文字を美しく書くことで表現する芸術。
       高校からは、音楽、美術とともに芸術分野の
       一分野になっています。
(3)書道
   日本に漢字が伝来したのは5世紀ごろといわれています。
  「古事記」や「日本書記」に、応神天皇の15年に、当時、
  朝鮮半島にあった百済(くだら)という国から王仁(わに)
  という使者がやってきて、「論語」と「千字文」という書物を
  はじめて献上したと記されているからです。諸説ありますが
  応神天皇の15年は5世紀の初期にあたるとされています。  
   そして、聖徳太子や聖武天皇、空海や最澄など、だれも
  が知りうる歴史的人物が、書を愛し、親しみ、作品を
  残しています。
   書道、茶道、華道、剣道、柔道などの「道」とは、それによって
  人を一定の方向に導くものをさし、その対象を「書」「茶」
  「剣」「柔」としたものです。
   ゆえに書道は、字体(書体)以外に、書に関する作法など
  も含まれることになります。
(4)書初め
   1月2日は「仕事始め」とされていて、農家では「作り始め」、商家では
  初荷を出していたそうです。この仕事始めのしきたりに習って、文字を
  書いたり絵を描いたりする「書初め」が始まったとされています。
   もともとは宮中や文人でされていたものが、江戸時代に入り
  寺小屋で勉強することが必修となり、一般にも「書初め」の習慣が
  広まっていったものと思われます。
   20〜30年ぐらい前までには、デパートの贈答品の熨斗紙には
  手書きの筆で書かれていて、とりわけ、いただいた嬉しさが
  増したものです。
   現在では、筆を使って文字を書くなんてことも、まずなくなり
  小学校の冬休みの宿題の課題ぐらいになってしまっています。
  



 
 *以上の「書」は、ログハウスに関係する二人の方の作品です。
    練習なしで、その場で書いて頂いたものです。教科書的に書いたもの
    芸術的に味を出して書いたものと、それぞれ特色があります。
(5)揮毫(きごう)
   広い意味では、筆で書かれていればすべて「揮ごう」といえるが
  一般には著名人や政治家、自治体の代表者や書家などが、依頼に
  応じて書いた格言や看板の文字について言うことが多い。
   身近な例では、大規模なトンネル工事の際に掲げられる扁額で
  見ることができます。
(6)書き初めコンクール
   日頃の学習と努力の結晶「書初めコンクール(小中高校生参加)」
  の入賞作品が、読売新聞社より、毎年1月上旬に発表されます。
   今年の読売新聞(2020年1月5日号)での作品を見ると
  小学生作品では、力強く紙いっぱいに元気があふれていて
  素晴らしく、すなおで生き生きして心にひびきくと、中学生作品では、
  筆遣い、文字の形や配字、全体の構成など作品を書く上での
  気配りが感じられると、また、高校生作品では、書体、表現内容が
  多岐にわたって変化に富み、レベルの向上が顕著であると
  書道専門家より総評されています。(応募総数は計1969点
  小学生1192点、中学生423点、高校生354点、日展理事の
  新井光風さんによる審査の結果、特選4点、入選12点、佳作60点
  が選ばれている。紙面を見て、大変すばらしく感じました)
   良き伝統がいつまでも続いて欲しいものです。
(7)恋文は「手書き」に限る?
   *以下は、工房主(医学上の分類上は高齢者になっているが、
  気持ち的には青年です。)の私見、勝手なつぶやきです。
  今から約41年前に販売された、NECのPC8001(168,000円)は、
  当時としては画期的なパーソナルコンピュータで、理工系に
  興味がある者には、何としてでも手に入れたい機器でした。
   *現在の価格では約35万円ぐらに相当する
   電気の街、「大阪日本橋」まで何回も品定めに行き、やっと
  手に入れたときの喜び、感動は、今でも鮮明に思い出されます。
   しかし、それは、本体のみで、記録装置、表示装置、印刷機器
  なども付いていないので、トータルで本体価格の2〜3倍もした
  ものです。当然、1か月の給料では無理で、ボーナスを当て込んで
  購入したものでした。
   当時は、プリンターより印刷される字体(フォント)は、現在から
  すると大変貧弱で、年賀状の宛名には使えるような代物では
  ありませんでした。
   その後、パソコンの新機種が出るたびに買い替えたくなる
  一種の病気状態、そして現在では、iPADなどのタブレットと
  スマホがテザリング機能で連結、スマホさえあれば、どこでも
  Wi-Fiが可能で、場所をかまわずタブレットなどの携帯パソコン
  が使え、もう生活、営業などに欠かせないものになっています。
  大変、便利な時代です。
   最近では、ほとんどがパソコンで裏表を印刷する時代、
  それよりも年賀状そのものよりも、LINEでスタンプを添付した
  年賀を送る時代になってきているようで、時代の流れについて
  いくのが大変です。(ラインの年賀状は寂しい? 普通?)
   *年賀状の発行枚数は、初年は1949年で1.8億枚、ピークは
     2003年の約44億枚、一昨年の当初発行枚数は約24億枚、
    昨年(令和元年12月)は約23億5千枚、今年は昨年比
    17%減の約19億4千万枚程度、ピーク時の約半分以下と
    なっています。
     スマホで新年の挨拶をする若者が激増している昨今、10年後
     には、現在の毛筆のようになっていて、年賀状をやりとりする
     習慣が激減しているのでしょうか?
   *コロナ禍で「終活年賀状が加速」?
    「平成最後となる年をもちまして、年始のご挨拶を失礼させて
   いただきます」・・長年つづけてきた年賀状のやり取りをやめる
   「年賀状じまい」が2〜3年間から増えてきているそうです。
    ・・・
   こうした年賀状の現状「終活」について
 ・ 「惰性で出しているのなら、この機会で止めたほうが良いのでは」
 ・無駄がなくて良いのでは、時間もない
 ・不謹慎だが、コロナ禍は終活年賀状の良い機会では
  など、賛同する声がある一方
 ・たかが年賀状、されど年賀状 年一度のハガキは人間関係に
  大きなプラスになる
 ・正月早々に、縁切りの年賀状など見たくもない
 ・それとなくフェードアウト(いつの間にか出さなくなる)にしてもらいたい
 ・正月早々に、もらった人が気分が悪くならない表現が欲しい
 ・終活年賀状をもらうと、自分自身も歳だと感じるので勘弁してもらいたい
 ・寒中見舞いなど 他の方法もあるのでは
  など、感じ方は十人十色でしょう
    ・・・ 
   人生で一番大切な思いを伝える時には、メール、ラインでなく、
  「手書き」の文章が良いと思うのは歳をとってきている証拠かも
  しれません。デジタルも良い(大好き)のですが、人と人との繋がりは
  やっぱりアナログです。アナログ的な考え(義理人情、信義など)は
  いつまでも大切にしたいものですね。
  
    ログハウス

   ウッドデッキから山小屋、ログハウスまで、企画・設計・製作・施工
     田舎暮らし物件、土地、家、建物、古民家の売買・仲介・管理
       奈良県知事(3)3883号
    (公社)奈良県宅地建物取引業協会会員
    (公社)全国宅地建物保証協会会員
       工房   奈良県吉野郡東吉野村平野1252−4
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