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      古代より、畏敬の念を持たれた
               神の山・・二上山
二上山 初日の出(2021年、令和3年1月1日  午前7時12分撮影)
山頂より撮影(曇時々晴) 大阪平野の風景 下山風景
コロナ撲滅祈願 午前7時20分撮影 午前7時25分撮影

 昨年は、コロナ禍で大混乱の年でした。上の写真は、コロナ撲滅を願っての二上山
初登頂写真です。例年なら1000人ほどの老若男女で賑わう頂上ですが、今年は
約3分の1程度の人数で、恒例のくじ引き大会もなく、少々寂しく感じました。
 来年は、平和な1年であったことに感謝する登頂であれば、と願っています。

山頂より撮影(晴) 初日の出、登頂記念品 早朝の大阪平野
大勢の人で賑わう 太子町より頂戴(感謝) 山頂すぐ下より撮影

頂上で初日の出を待つ 下山風景 神の山、二上山
午前5時半ごろ 新年の恒例行事 雌岳(左)雄岳(右)

(1)古代飛鳥の地
  二上山(にじょうざん)は、かっては、大和(やまと)言葉による読みで、
 (ふたかみやま)とも呼ばれており、奈良県葛城市と大阪府南河内郡
 太子町にまたがる山です。
  大和三山の一つ、香具山が高天原(たかまがはら)から降った聖なる山
 と伝えられるように、この二上山は「天の二上(あめのふたかみ」とよばれて、
 聖水の湧き出る山、神聖な山として、古より崇められてきました。
  奈良盆地より見ると、左右に金剛・葛城山系と信貴・生駒山系をしたがえ
 四季折々、季節のうつろいの中で、優美な姿を変えていき、「万葉集」でも
 詠まれています。
(2)悲劇の王子 大津皇子
  大津皇子は天武天皇(?〜686年 飛鳥時代の第40代天皇、在位
  673〜686年)の第3皇子で、母は天智天皇の長女の大田皇女
  (おおたのひめひこ)です。
   21歳になったとき、はじめて「朝政を聴こしめす」と日本書記にある
  ことから、天武天皇政権の中心的な立場で政治の指示を出す役割を
  持っていたと思われます。
    しかし天武天皇が崩御した、686年10月2日に天智天皇
  の子、川島皇子の「謀反を企てた」との密告により従者30余とともに
  捉えられ自害させられています。
    大津皇子の墓(宮内庁管理)が二上山頂にあるとするのは
  姉の大来皇女の「万葉集」での歌
    「うつそみの人なる我や明日よりは 二上山を弟と我が見む」
  によるところが大きいのですが、天皇陵などの陵墓については、
  下記参考資料、学説などによれば、史実としては「確証がない、(?)」
  のところも多くあるようです。
(3)登山コース
    大きく分けて、奈良県側からと大阪側の2通りがある。
   さらに、いろいろなルートがあり、健康維持もかねて毎日登山を
   されている方もおられ、県民、府民に親しまれている。
    電車であれば、近鉄大阪線の下田駅→二上山博物館→
   近鉄南大阪線二上山駅→専称寺→上ノ池横登山口
   →雄岳→雌岳 などのコース
    車であれば 道の駅ふたかみパーク當麻(葛城市)
    大阪側では 二上山万葉パーク駐車場が便利で
    万葉の森→古代池→石切り場→史跡岩屋→裕泉寺→
    馬の背→雄岳→雌岳 (約1時間半)
     *最短であれば 駐車場から頂上まで30分弱ぐらい
     *二上山 登山地図(近鉄てくてくまっぷ)
(4)岳のぼり 
   雌岳に祀られた深蛇(じんじゃ)大王は、室町時代以降、水神として
  庶民信仰と結びつき、嶽の権現として「嶽のぼり」の祭神となって
  います。古くから、二上山の水を農業に使っている大和国側のダテ郷
  の村人が、春になると「岳のぼり」と称して、二上山に登り、神を
  迎えていました。。現在では、その名残で、毎年4月23日に「岳のぼり」
  が行われています。(写真Qの、幟)
(5)千股池・・写真撮影の絶好のポイント
       二上(ふたかみ)の 黄金に沈む 夕日撮る
   香芝市良福寺にある千股池(ちまたいけ)は、二上山の雄岳(517m)と
  雌岳(474m)の間に夕日が落ちる絶景として、奈良県が認定している
  「奈良県景観資産」の一つにあげられています。
   夕陽が落ちる神々しい景色は、春分の日・秋分の日のお彼岸前後が
  見頃です。
   写真21は、2015年9月28日午後5時4分に撮影したものです。池の周り
  には、写真マニアを中心として多くの方々でにぎわっていました。
 
@大阪側出発地 A府知事の揮ごう Bダイヤモンドトレール
太子町万葉の森 大阪みどりの百選 二上山〜岩橋山

C古代池付近 D石切場跡 Eノミの跡もある
石切場も近い 古墳の石棺などに 高松塚古墳なども

F岩屋の千年杉 G岩屋杉、台風で H夕刻の河内平野
樹齢約600年 倒木している PL花火見学の穴場

I岩屋(国・史跡) J十三重石塔 K史跡鹿谷寺跡
石窟寺院跡 鹿谷(ろくたん)寺跡 近くに岩場がある

L雌岳山頂より M葛木坐二上神社 N大津皇子
大和平野を眺望 岳の権現 二上山墓

O雌岳山頂 P日時計(モニュメント) Q「岳のぼり」の幟
大和三山が見える 雌岳広場に設置 毎年4月23日

R初日の出記念品 S二上山大阪側 21神々しい景観
太子町より頂く 太子町より撮影 お彼岸頃に可能

22 池面に映える 23 雌岳・雄岳(右) 24 初日の出
雄岳、雌岳 當麻道の駅より 吉野・竜門岳方面

(6)どんづる峯
  千数百万年前に、二上山の火山活動によって火砕流や火山灰が堆積し
 その後の地殻変動によって隆起し、さらに長い年月の間、雨風により浸食されて
 写真22のようになっています。(所在地:香芝市穴虫峠から北東へ約350m)
  二上山には多くの火成岩が分布しているが、なかでもサヌカイト、凝灰岩
 金剛砂(ガーネット)は、その後の人類文化に大きく寄与した岩石、鉱物です。
  *標高70m、1320haにわたって起伏が見渡せる奇観。白い鶴が
   屯(たむろ)しているように見えるところから、この名がつけられている。
  *写真24は、どんずる峯の近くにある、戦時中の防空壕跡です。
   年に数回(夏季)民間団体主催で公開されています。
  *民有地内にあり、非公開です。

25県指定天然記念物 26屯鶴峯 27 防空壕
県道703号線沿い 県の天然記念物 非公開

(7)博物館、資料館
  近つ飛鳥の「近つ」は、大陸との本格的な窓口が難波の港に設けられたころ
 難波宮から見て、大阪府南河内辺りを「近い飛鳥」と呼び、奈良県の明日香村
 付近を「遠つ飛鳥」と呼んでいたことによります。
  有史以前における二上山(現在では死火山)の火成岩や火砕流堆積物、
 それらを用いた古来からの遺跡が多くみられ、下記の博物館では、古代から
 有史にわたって、多方面の貴重な資料が、保存・展示されています。
 
28二上山博物館 29葛城歴史博物館 30近つ飛鳥博物館
香芝市藤山 葛城市忍海 大阪府河南町

31サヌカイト石 32復元模型(近つ) 33近つ飛鳥博物館
打製石器の原材 鹿谷寺十三重塔 展示室の一部

34 当麻寺 35 道の駅「當麻」 36 ひめ餅(春のみ)
桜、石楠花などの名所 奈良側出発箇所 中将餅は有名

  参考資料 @よみがえる 二上山の3つの石 二上山博物館発行
         A二上山ハイキングガイド 二上山博物館発行
         B読売新聞 H.29.01.16日夕刊 
            考古学者 「天皇陵」指定へ疑問提示
         C香芝二上、葛城歴史、近つ飛鳥の3博物館パンフレット
         Dインターネット掲載記事などによる


      ログハウス

   ウッドデッキから山小屋、ログハウスまで、企画・設計・製作・施工
     田舎暮らし物件、土地、家、建物、古民家の売買・仲介・管理
       奈良県知事 (3)3883号
    (公社)奈良県宅地建物取引業協会会員
    (公社)全国宅地建物保証協会会員
      工房   奈良県吉野郡東吉野村平野1252−4
      事務所  奈良県香芝市高山台2−16−46
         TEL  0746−44−0146
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